小林 圭子 氏
プロフィール : 昭和6年生まれ
昭和38年 倫理入会
生涯局派遣講師8年
法人局スーパーバイザー4年
定年にて参事(法人アドバイザー)に至る
ある時、講師として訪問した際にひとつの出来事がありました。
ある会員(長男)から相談を受けました。
食品会社を家族で経営をしているが、とても家族が仲が悪く喧嘩が絶えないんですと・・・。
会社へ伺ってみると社長が父親、弟がいつも問題を起こすんだと・・・。
お話を聞くと兄貴は東京の大学へいって、結婚をして、戻ってきたら、専務就任。
その間苦労してこの会社を支えていたのは二男の僕なんだと・・・。
不具合があれば全て二男の責任だと父に責められた。
そんな争いの中、会社も廃業の淵にありました。
お話をうかがっていると、父、母、皆が各々私が悪かったと家族各々に詫び始めました。
その結果、家族間の心が溶け合い、心が一つになり、
今では中国へも進出し家族で力をあわせ家業に、精を出し増収増益だそうです。
たとえ長年、生活を共にしている家族ですら、
本音を語り合わなければ誤解が生じ、こじれる事もある。
また、万人幸福の栞92頁にある
「ほんとうに、父を敬し、母を愛する、純情の子でなければ、
世に残るような大業を成し遂げる事はできない。いや世の常のことでも、
親を大切にせぬような子は、何1つ満足にできない。」 とあります。
☆改めて家族間のコミュニケーションの大切さ、
親への感謝のあり方を考える機会をいただきました。
また、小林さんは倫理歴49年、御歳80歳でいらしゃいます。
非常に切れのある振る舞い、お話に感動しました。
正に永年に亘る倫理の実践の積みかせねが、
醸し出す・・・オーラを感じましました。
貴重なお話をいただき有り難うございました。(松浦)
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